最新の記事(7ページ目)
789-
본가 (bonga) — 家を出た人にだけ生まれる「家」
韓国の友達に名節(ミョンジョル。旧正月やチュソクなどの伝統的な連休)の予定を聞くと、十人中九人はこう答えます。「나 **본가 (bonga)** 내려가.(私、本家に帰るんだ)」**본가 (bonga)** は「別に出て暮らす前に、もともと住んでいた家」、つまり独立する前に両親と一緒に住んでいた家を指す言葉です。いま自
-
본캐 (bonkae) — 부캐 (bukae) がいくら増えても、結局は戻ってくる場所
韓国のバラエティ番組を見ていると、見慣れない名前と見慣れない衣装で出ていた出演者が、ふいに元の姿に戻る瞬間、画面の隅にこんなテロップが出ます。「본캐 등장 (bonkae deungjang)」。**본캐 (bonkae)** は「본래 캐릭터 (bollae kaerikteo/本来のキャラクター)」の略で、いくつも
-
챌린지 (chaellinji) — 今の韓国で「도전」よりずっとよく耳にする言葉
챌린지 はもともと「挑戦」を意味する英語の challenge から来た言葉です。でも今の韓国で **챌린지 (chaellinji)** といえば、たいていは同じダンスや動作を真似して撮り、SNS に上げて次の人へ回していく参加型の流行コンテンツを指します。
-
청국장 (cheonggukjang) — 匂いで怖がらせ、味で捕まえる発酵チゲ
**청국장 (cheonggukjang)** は、ゆでた大豆を発酵させて作るテンジャン(味噌)の一種、またはそれで煮込んだチゲのことです。韓国人の友達の家の玄関を開けたとたん、鼻のほうが先に驚くような匂いがふわっと押し寄せてくる。それなのに家主のほうは平然と食卓の支度をしている。そんなときは、台所で煮えているのはまず
-
취향저격 — 私の好みをぴたりと撃ち抜いた、あの瞬間
**취향저격 (chwihyangjeogyeok)** は、ある品物や歌、お店、作品が自分の好みにあまりにも正確に合っていて、まるで誰かが自分の好みを狙って撃ったかのようだ、という意味です。韓国でこの言葉が飛び出す瞬間は、たいていとても短く、とても強いものです。友達が差し出したイヤホンから最初の一節が流れてきた瞬間、
-
사이버 렉카 (saibeo rekka) — 事故現場に真っ先に駆けつける名前
韓国のインターネットで何かが起きたとき、現場に一番早く到着するのは記者でも警察でもありません。動画です。事件が知られてから数時間のうちに、赤い矢印とクエスチョンマークが貼りついたサムネイルがおすすめ一覧に上がってきます。**사이버 렉카 (saibeo rekka)** とは、事件や炎上が起きるとまっ先に駆けつけて、他
-
닭강정 (dakgangjeong) — 冷めてからが本当においしい韓国式チキン
今日の表現は **닭강정 (dakgangjeong)** です。닭강정とは、一口大に切った鶏肉を二度揚げし、水あめとコチュジャンを混ぜたとろりと粘るタレで和えた料理のことです。韓国の市場の路地を歩いていて、やけに行列の長い店を見かけたら、そのうちの一軒はまず間違いなく닭강정の店です。大きな鉄板の上で、揚げた鶏をヘラで
-
デートコース — ご飯の次に何をするかまでが答えです
週末の約束が決まると、韓国の人たちの会話はすぐ次の質問に移ります。「그래서 어디 갈 건데?(で、どこ行くの?)」。ところが、ここで「홍대(弘大)」とだけ答えても、会話は終わりません。ご飯はどこで食べて、そのあとは何をして、日が暮れたらどこへ移るのか。そこまで言って、ようやく答えになった感じがします。この一日分の移動を
-
드리다 — 受け取る人を高める、たった一つの単語
**드리다 (deurida)** は「주다 (juda)」の敬語表現で、何かを人に手渡して持たせたり、使わせたりするという意味です。物が行き交う手の動きはまったく同じなのに、受け取る側を高めて言う単語です。
-
돌잔치 (doljanchi) — 赤ちゃんの初めての誕生日に家族みんなが集まる理由
돌잔치 (doljanchi) は「子どもの初めての誕生日を祝う宴」という意味です。土曜日の昼のビュッフェレストラン。入口には風船のアーチが立ち、ステージ前の小さな膳には糸巻きとお札と鉛筆が並べて置かれています。韓服を着た赤ちゃんがお母さんに抱かれて登場すると、二十人ほどの大人が一斉に携帯を構えます。韓国でこんな場面に
-
돈쭐내다 — 罰の代わりにお金で「懲らしめる」韓国の新造語
**돈쭐내다 (donjjullaeda)** は、善い行いが知られたお店にお客さんがわざわざ押しかけて商品を買い、売上を伸ばしてあげること。つまり「혼쭐(こっぴどく叱られること)」の代わりに「돈쭐」を食らわせてあげる、という意味です。罰を与える言葉の中に「돈(お金)」を差し込んで、向きをまるごと逆さまにひっくり返した
-
뒤끝 없다 (dwikkeut eopda) — 昨日あれだけ大げんかした人が、今朝「밥 먹었어?」と聞いてくる理由
**뒤끝 없다 (dwikkeut eopda)** は、けんかをしたり気まずいことがあったりした後も、その感情を心に抱えたままにしない、という意味です。昨日は声を荒らげて言い合った相手が、今朝は何事もなかったかのように「밥 먹었어? (bap meogeosseo?/ごはん食べた?)」と聞いてくる — 韓国の人はそう
-
뒷담화 — あの人が席を立った3秒後から始まる言葉
**뒷담화 (dwitdamhwa)** は、その場にいない人を陰でけなしたり悪く言ったりすること、またそうやって交わされる言葉そのものを指します。誰かが先に立ち上がって出て行った直後、残った人たちが声を一段だけ落として始めるあの会話 — 韓国語にはそれを一語で呼ぶ言葉があるのです。
-
억까 (eok-kka) — 「それ、ちょっと無理やりけなしてない?」
**억까 (eok-kka)** は、十分な根拠もないのに無理やりあら探しをして誰かをこき下ろすこと、あるいはそうした非難そのものを指す言葉です。野球中継を見ていて、隣の席の人が自分のチームの4番打者に「쟤는 원래 못 쳐(あいつはもともと打てないんだよ)」と言い放つとき。デビューして2か月のアイドルのステージ動画のコ
-
어묵 (eomuk) — 冬の屋台の前で覚えるひと言、そして「오뎅」との距離
**어묵 (eomuk)** は、魚の身をすりつぶし、塩や小麦粉などを加えて練り、火を通した食べ物、という意味です。韓国の冬の夕方、地下鉄の出口を上がると、湯気で白くけぶった屋台(포장마차, pojangmacha)が立っていて、その中で長い木串に折りたたむように刺され、熱いスープの中で列をなして揺れているもの — そ
-
음방 (eumbang) — 金曜の夕方、放送局の前に行列ができる理由
金曜の夕方六時、ソウル・汝矣島(ヨイド)の放送局の前では、少し不思議な光景が広がります。同じ色のペンライトを持った人たちが、建物をぐるりと囲むように並んでいるのです。コンサート会場の前でもなければ、チケットを買った人たちでもありません。彼女たちが待っているのは、二時間のテレビ生放送。ファンの言葉でいう **음방 (eu
-
갬성 (gaemseong):감성 に ㅣ が一つ割り込むと生まれる言葉
갬성 は 감성 をいたずらっぽくひねった言葉で、雰囲気にどっぷり浸った状態や、そういう雰囲気を狙った写真・音楽・場所を、半分からかうように指す言葉です。ローマ字で書くと **갬성 (gaemseong)**、根っこにあるのが **감성 (gamseong)** — 感情を感じ取る心のきめを指す、落ち着いた響きの単語です
-
갈비탕 (galbitang) — 結婚式場でも、二日酔いの朝でも出てくる、あの汁物一杯
갈비탕 (galbitang) は、牛のカルビ(あばら骨)をぶつ切りにして入れ、長い時間じっくり煮込んだスープ、という意味です。韓国でこの言葉が飛び交う場面は、思ったよりはっきり決まっています。土曜の昼、結婚式場の地下宴会場。飲み会の翌日、正午のオフィス。久しぶりに両親を連れて入った韓国料理店。この三つには「今日は何で
-
감자전 (gamjajeon) — 雨の日、窓の外を見ながら口にする言葉
梅雨の雨が窓ガラスを叩きはじめると、韓国の人はほとんど反射的に同じ言葉を口にします。「비 온다. 감자전이나 부칠까? (bi onda. gamjajeonina buchilkka?)」——「雨だ。감자전でも焼こうか」。**감자전 (gamjajeon)** は、じゃがいもを細かくすりおろす、または細く千切りにして
-
간이 크다 — 「怖いもの知らず」を、韓国語はなぜ「肝」で言うのでしょう
**간이 크다 (gani keuda)** は「度胸がある、大胆だ」、つまり普通の人なら怖くてできないようなことを平然とやってのける、という意味です。試験まであと三日なのに旅行カバンを詰めている友達、一度も顔を合わせたことのない相手にいきなり大金を送ってしまう人、入社一週目の会議で社長の企画案に真っ向から反対する新入
-
금수저 (geumsujeo) — 生まれたときすでに握っていたもの
**금수저 (geumsujeo)** は、裕福な家に生まれ、親の財力と人脈のおかげで最初から有利な場所からスタートした人を指す言葉です。字面だけ見れば「金でできたスプーン」ですが、この言葉を使う人の中に食器の話をしている人はいません。금수저が指すのはモノではなく人、もっと正確に言えば、その人が生まれたときすでに握って
-
괜찮으세요? — 心配とお伺いをひと言で伝えることば
**괜찮으세요? (gwaenchaneuseyo?)** は、相手の体や心に何かあったのではないかとたずねたり、自分がしようとしていることが相手の迷惑にならないかを確かめたりする、敬語の言い方です。地下鉄が急停車して前の人がよろけたとき、会議を30分ずらさなければならないとき、初めて来たお客さんの前にとても辛い料理を
-
광안리 (Gwangalli) — 釜山の人たちが夜に集まる、あの海
광안리は、釜山(プサン)の水営(スヨン)区にある海水浴場と、その手前に広がる街をひとまとめにして指す地名です。ローマ字では **광안리 (Gwangalli)** と書きますが、読むときは文字どおりの「クァン・アン・リ」ではなく [광알리] になります。韓国の人に「今週末、釜山に行くんです」と言ってみてください。十人の
-
귀성길 (gwiseonggil) — 八時間かけてでも帰る道
**귀성길 (gwiseonggil)** とは、名節(ソルラルやチュソクといった韓国の伝統的な祝日)に、故郷にいる両親に会うために帰っていく道のことです。ソルラルやチュソクが近づくと、韓国のニュースは何日も前から同じ映像を流します。ヘリコプターから見下ろした高速道路が赤いテールランプで地平線までつながっていて、画面の
-
계란말이 (gyeranmari) — 名前の中に作り方が入っているおかず
계란말이 (gyeranmari) は、溶いた卵をフライパンで焼きながら、くるくると巻いて仕上げた料理、という意味の言葉です。韓国人がこの単語を聞くと、頭に浮かぶ絵はほとんど同じです。黄色い円柱を厚めに切って並べたお皿、断面ごとにのぞく緑のねぎとオレンジのにんじん、そして食卓に置かれた瞬間、箸がまっさきに向かう場所。
-
계란빵 (gyeranppang) — 冬の屋台で、手が先に覚えているパン
**계란빵 (gyeranppang)** は、「小麦粉の生地に卵を入れて、蒸したり焼いたりしたパン」という意味です。冬の夕方、地下鉄の出口の前や学校前の路地で、四角い鋳鉄の型から白い湯気が立ちのぼる屋台の横を通り過ぎたことがあるなら、あの型の中に並んで座っていたものが、まさにこのパンです。細長い型に生地を流し込み、そ
-
~해 주시겠어요? — お願いが届く温度、韓国語でいちばん控えめな頼み方
**~해 주시겠어요? (~hae jusigesseoyo?)** は、「そのことを私のためにしてくださるお気持ちはありますか」と、相手の心をまず尋ねながらお願いする、韓国語でいちばん控えめな依頼表現です。韓国語を学ぶ人が最初に覚えるお願いの表現は、たいてい **~해 주세요 (~hae juseyo)** でしょう
-
해피엔딩 — 最終回の夜11時、いちばん飛び交うことば
**해피엔딩 (haepiending)** は、物語が願ったとおりに幸せに終わる結末、という意味です。英語の happy ending をそのまま取り入れた外来語ですが、韓国語では小説やドラマの最後の場面だけを指すわけではありません。日曜の夜11時、半年間追いかけてきた全16話のドラマのラスト5分にも使われますし、な
-
해운대 (haeundae):海の名前であり、人が暮らす町の名前
**해운대 (haeundae)** は、釜山広域市海雲台区にある海辺で、温泉と海水浴場、そして美しい景色で知られる観光地、という意味です。ソウルから KTX で2時間半、釜山駅で降りて地下鉄に乗り換えれば着く場所です。韓国旅行を準備している外国人が「釜山」の次に検索窓へ打ち込む言葉も、たいていこの三文字です。
-
호캉스 — 遠くへ行かない休暇、スーツケースを引いて地下鉄で三十分
**호캉스 (hokangseu)** は、遠くへ出かけずにホテルに泊まって過ごす短い休暇のことです。飛行機もなければ、時間刻みで組まれた観光スケジュールもありません。スーツケースをひとつ引いて、地下鉄で三十分の距離にあるホテルにチェックインし、プールに一度入って、あとはベッドに寝転んでテレビを見て、翌日の昼十二時にチ
-
회빙환 (hoebinghwan) — 회귀・빙의・환생、人生をもう一度生きる物語
**회빙환 (hoebinghwan)** は、**회귀 (hoegwi)**・**빙의 (bingui)**・**환생 (hwansaeng)** の三つをひとつの単語にまとめた言い方で、主人公が死んだり、大きく失敗したりしたあとに人生を最初からやり直す——そんな物語の仕掛けをまるごと指す言葉です。韓国ドラマやウェブ
-
훈남 (hunnam) — かっこよさより「あたたかさ」をほめる言葉
**훈남 (hunnam)** は「훈훈한 남자 (hunhunhan namja)」を縮めた言葉で、彫刻のように整った顔立ちというよりも、印象があたたかく、雰囲気が穏やかで、見ているこちらの心まであたたかくなってくる——そんな男性を指します。韓国ドラマを見ていて、男性主人公が登場した瞬間にリアルタイムのコメント欄がこ
-
형 (hyeong)、누나 (nuna) — 韓国の人がなかなか名前を呼ばない理由
형/누나とは、男性が自分より年上の男性を呼ぶときに使う **형 (hyeong)**、年上の女性を呼ぶときに使う **누나 (nuna)** をまとめて指す言葉で、相手の名前の代わりに使う韓国式の呼びかけ、という意味です。韓国で数日過ごしてみると、あることに気づきます。みんな、お互いの名前をあまり呼ばないのです。食堂で
-
이불킥 (ibulkik) — 夜、思わず布団を蹴ってしまうあの記憶
夜十二時、明かりを消して横になります。ところが、よりによってそのとき、3年前の飲み会でひとり盛り上がって言った冗談、誰も笑わなかったあの3秒が、やけに鮮明によみがえってきます。思わず脚に力が入って、布団が足元へ蹴り飛ばされる。**이불킥 (ibulkik)** は、こんなふうに寝床で過去の恥ずかしい記憶がよみがえって布
-
일코 (ilko) — 好きな気持ちを、ちょっとのあいだ隠しておく技術
**일코 (ilko)** は **일반인 코스프레 (ilbanin koseupeure)**、つまり「一般人コスプレ」の略語です。何かにどっぷりハマったファンでありながら、人前ではまるで関心のない普通の人のようにふるまい、そぶりを見せないことを指します。ペンライトを紙袋の奥へ押し込み、会議中に推しの名前が出ても表
-
인급동 (ingeupdong) — YouTubeの画面から生まれた三文字、韓国人はこう使います
**인급동 (ingeupdong)** は「인기 급상승 동영상 (ingi geupsangseung dongyeongsang/人気急上昇動画)」を縮めた言葉で、YouTubeで短い時間のうちに再生数が爆発し、話題のリストに載った動画を指します。韓国の友だちとYouTubeの話をしていると、ほぼ必ず飛び出してく
-
인사동 (Insadong) — ソウルのど真ん中に残る伝統文化の街
인사동は、ソウル鍾路区にある「洞(トン)」で、伝統文化の街として有名なため観光客が多く訪れる場所、という意味です。韓国語を学んでいる人なら、教科書より先にこの名前を耳にすることになります。韓国人の友だちに「ソウルでどこに行ったらいい?」と聞けば、十人中九人がまっさきに **인사동 (Insadong)** を口にするか
-
인성논란 (inseong-nollan) — 実力よりも先に問われる言葉
**인성논란 (inseong-nollan)** とは、ある人の人柄や態度が悪かったという話が広まり、その人の「人としてのあり方」をめぐって世間が騒がしく言い争う出来事、という意味です。好きな俳優が出ているドラマを夢中で見ている最中に、突然スマホに「あの俳優が撮影現場のスタッフに怒鳴った」という目撃談の記事が飛び込ん
-
인연 (inyeon) — 出会いに理由を添える韓国語
**인연 (inyeon)** は、人と人との間に、あるいは人と物との間に結ばれる関係を指し、さらにその関係が生まれた理由や来歴までをまとめて表す言葉です。韓国の人は、別れた人を思い出すとき、偶然また出会った相手を前にしたとき、長く付き合ってきた人を誰かに紹介するときに、この一語を口にします。会話の温度がひと段階上がる
-
이생망 — 「今回の人生は終わった」を冗談みたいに投げる四文字
이생망 (isaengmang) は「이번 생은 망했다(今回の人生は終わった)」を四文字に縮めた言葉で、この人生はもう取り返しのつかないところまでダメになってしまった、という意味です。試験の点数を確認した夜、給料が振り込まれた翌日に通帳を開いてみた朝、美容室で頼んだより5センチ短く切られて出てきた午後に、韓国の人はこ
-
자취 — 消えた場所に残るもの
자취 (jachwi) は「あるものが残した印や跡」という意味です。十年通った路地の粉食屋がある日店を閉め、看板を外した跡に四角い煤(すす)の形だけが残っている ── 韓国の人はその四角を見て「여기 가게가 있던 자취가 남았네(ここに店があった跡が残ってるね)」と言います。**자취 (jachwi)** は今目の前に
-
재택근무 — 「家で働いています」を韓国語で言うには
**재택근무 (jaetaekgeunmu)** は、「インターネットなどを利用して、家で会社の業務をこなすこと」という意味です。平日の午後三時、近所のコンビニでスウェット姿のままアイスコーヒーを選んでいる会社員を見かけたら、その人はきっとこの一語で自分の一日を説明するはずです。「저 오늘 재택근무예요. (jeo o
-
잖아요 — すでに知っている話を改めて持ち出すときに付ける語尾
**잖아요 (janayo)** は「聞き手もすでに知っている事実を改めて持ち出し、確認させるときに文末へ付ける語尾」という意味です。新しい知らせを伝える言葉ではなく、すでに二人のあいだに置かれていた事実を指でさし示す言葉だと考えてください。
-
잡수시다 (japsusida) — おばあさんの食卓の前でだけ登場する「食べる」の最上級敬語
잡수시다 (japsusida) は「먹다 (meokda)」の敬語で、目上の方が食事をなさることをとても高めて言う言葉です。韓国ドラマで名節(お盆やお正月)の朝の場面をご覧になったことがあれば、情景はすぐ浮かぶはずです。お嫁さんが膳を運んできて、おばあさんの前にそっと置きながら「진지 잡수세요 (jinji japs
-
저희 (jeohui) — 最初のひと言から頭を下げる言葉
**저희 (jeohui)** は、「**우리 (uri)**」を一段下げて言う謙譲表現で、話し手が自分より目上の人の前で、自分を含む複数の人や自分に関わるものを指すときに使う言葉です。韓国ドラマで、新入社員が役員の前で「**저희** 팀이 준비했습니다」と言ったり、店主がお客さんを迎えて「**저희** 매장은요」と切
-
정략결혼 (jeongnyak-gyeolhon) — 愛ではなく計算で結ぶ結婚
**정략결혼 (jeongnyak-gyeolhon)** は、二人の愛情ではなく、家同士・会社・政治勢力の利益のために結ぶ結婚のことです。ガラス張りの会長室。父親が息子の前に、書類を一枚すっと滑らせます。「来月、顔合わせをセッティングしておけ」。息子が顔を上げます。「どうして僕が」。父は答える代わりに、窓の外へ目をや
-
**전주 (jeonju)** は「先週」という意味です — では、なぜ列車の切符にも 전주 があるのでしょう
**전주 (jeonju)** は「今週のすぐ前の週」、つまり先週という意味です。韓国の会社の月曜の朝の会議に座っていれば、必ず一度は耳にする言葉ですし、病院の受付や学校のお知らせにも静かに顔を出します。ところが、韓国語を学ぶ人にとってこの単語は少しだけ理不尽なところがあります。音がまったく同じ別の「전주」が、少なくと
-
직관 — 画面越しにしか見られなかったステージを、この目で見る日
**직관 (jikgwan)** は、考える過程を経ずに対象に触れてそのまま把握する働き、つまり「直感」という意味です。国立国語院の辞典を開くと、出てくる意味はこれひとつだけ。ところが K-pop のファンアカウントを一日のぞいてみると、この単語がまったく別の場所からあふれ出してきます。「나 이번엔 꼭 직관 갈 거야
-
짜장면 (jjajangmyeon) — 引っ越しの日、段ボールの上で食べる黒い麺一杯
**짜장면 (jjajangmyeon)** は、中華風の味噌に肉や野菜などを入れて炒めた合わせだれに麺を混ぜて食べる料理、という意味です。黒くとろりとしたたれを白い麺の上にかけて出すと、受け取った人が箸で下から上へひっくり返しながら混ぜて食べます。韓国の中華料理店はどこへ行ってもメニューの一番上の行にこれがあり、デリ
-
짬바 (jjamba) — 時間が指先に残した実力
**짬바 (jjamba)** は、長いあいだ同じ仕事を繰り返してきた人の体に染みついた熟練、つまり「年季から自然ににじみ出る実力」を指す韓国語の新造語です。説明書を見なくても手のほうが先に動く瞬間、ほかの人なら三十分かかることを三分で終わらせる瞬間、韓国の人たちは感嘆するように「역시 **짬바**가 다르네 (yeo